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第1話

放課後。体育倉庫裏への呼び出し。 待ってたのは、可愛い女の子ではなく、俺と同じ男。 180cmを超えるタッパ。 なかなかのイケメン。 確か、隣のクラスの奴…… サッカー部のエースで…… 「お前、渋谷と付き合ってんの?」 …………開口一番にそれかよ。 威嚇するような鋭い目線、牽制のような強い口調に、ため息を一つ。 ソイツの台詞を聞いて、またかと項垂れる。 「付き合ってない。俺、彼女いるし。」 「本当か!?じゃ、ただの友達!?」 ソイツの声色が変わる。 「…………友達。」 「お前はノンケ?」 普通は『ノンケ』ってなんだよ。男同士で友達以外に何があるんだ、と突っ込みたいとこだけど…… 「偏見はないけど、俺は無理。」 「マジかよ。なんだ……友達か……!」 男は嬉しそうに帰っていった。 残念ながら、この手の呼び出しは一度や二度じゃない。男にライバル視されて、やっかみや言いがかり、呼び出しは日常茶飯事。 …………友達の渋谷は異様に男にモテる。

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