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第4話

兄貴に付けられたピアスと思うと、余計にムカつく。 まるで優紀は兄貴のモノだと主張しているようで。 (どうにかして、外す事ができないかな…) ―そして、俺はピアスを外そうと、剥きになりすぎたらしい。 「………ん………」 ピアスを弄り回している内に、優紀の呻き声が聞こえた。 「……眞司…?」 ボンヤリとした声で俺の名前を呟く優紀の声が聞こえる。 「…うん…気が付いたか?」 「…どうして…ここに、眞司が…?」 まだはっきりと覚醒していないのか、声と同じボンヤリした様子で俺を見ている。 「大人しくしていろ…今、風呂に入れてやるから」 「…えっ!?…本当に眞司!?…ここ、どこ!?…駄目だ。僕、帰らないと…」 優紀はいきなり我に返ったかと思うと、飛び起きた。

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