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第3話
バスルームに入ると、取り敢えず毛布に包まれた優紀をそっと床に下ろす。
(…深夜でよかった)
おかげで毛布に包まれた優紀を誰に見られる事なく、ここまで来れた。
優紀はまだ、気を失ったまま。
俺は、優紀を包んでいる毛布をそっと取る。
そして、優紀の裸を見て息を飲んだ。
あの場所は薄暗くて、よく分からなかったが、明るい場所で見る優紀の身体は想像してたよりも酷かった。
様々な跡が付いている。
…縛られた様な跡、鞭で打たれた跡、煙草の火を押し付けられた跡まである。
だが、やはりその中でも、一番目立っているのは乳首とぺニスに付けられた黒真珠のピアスだった。
優紀が気を失っている事をいい事に触って調べてみたが、それらは優紀の身体を傷付けずに外せそうもない。
俺も同じ場所にピアスを付けられているが、俺自身の手で取り外す事ができる。
優紀の付けられたピアスはどういう仕掛けになっているのか、外せない。
もちろん、兄貴なら外す事ができるのだろうが…。
(兄貴の奴、こんなモノを優紀に付けやがって)
フツフツと兄貴への怒りが沸き上がる。
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