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第9話
その優紀の言葉に、カッと頭に血が昇る。
(兄さん…って、兄貴の事か?)
俺の中に、どす黒い何かが生まれた。
「…うっ、ふっ、んっ、んんっ、んんん…っ」
触ってもいないのに優紀のぺニスは、後ろの刺激だけで勃起している。
俺が、そうなるように躾をした。
…後ろの刺激だけでイクように…。
だが。
「…あ…それ…イケな…ぃ…イキた…い…ぃ…イカせ…イカせて…っ…い…入れ…入れて…っ…入れてよ…っ…」
男に抱かれ慣れた優紀の身体は、もはや俺の指、三本位じゃ満足できないだろう。
腰を俺の方に向けて突き出し、振って、早くペニスを入れてくれとねだる。
…何も知らなかった優紀をそんな淫らな身体にしたのは、俺だ。
「…あ…っ…お願…兄さ…っ…」
優紀が譫言のように、兄貴を呼ぶ声を聞くほど…胸の中のどす黒い何かが増えていく気がする。
(昔は俺の名前を呼んでいたのに…)
優紀の身体に付けられている黒いピアスが、俺の胸の中に広がるどす黒い、ドロドロしたもの…を増やしていく。
「…おにぃさ…早く…ひぃ…っ!!」
俺は訳の分からないモヤモヤを振り切るように、優紀の勃起しているぺニスを思い切り握り締めた。
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