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第19話
「…帰るって言うんだ…俺が駄目だって言っても、聞かない…このままじゃ…優紀は本当に、兄貴のところへ行ってしまう…」
和巳は困惑したような顔で俺と、ベッドの上で気絶している優紀を見たが…。
「…とりあえず優紀の身体を綺麗にしないと…バスルームに運ぶの、手伝え。身体を洗うから…話は優紀の傷の手当てが終わってからにしよう。あ、バスルームに運んだ後、眞司は優紀に近付くなよ…少し頭、冷やせ」
そう言うと、優紀をバスルームに入れる為に、優紀の方に手を伸ばした。
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