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さっさと自分の下着を脱ぎ、勝一のも脱がせてゴムも付けてやる。
「早く来い」
「うん」
ベッドの上で仰向けになって誘うと、勝一は細めの触手で器用に俺の入り口を広げて中に入って来た。
「あー……触手入れるのもよかったけど、やっぱりこっちのが気持ちいいし、洋人もエロい顔してる」
「おう、そうだろう。
わかったら早く動け」
「うん」
俺の言葉にうなずいた勝一は俺の中で動き出した。
直接的な快感を得ていても、やっぱり触手の存在は忘れていなかったみたいで、俺の乳首や屹立したモノにはしっかりと触手が巻きついてくる。
いつも以上の快感にたまらなくなって勝一の背中に腕を回して抱きついたところで、俺はふとあることに気付いた。
「なあ、勝一」
「ん? 何?」
俺が呼びかけると、勝一は動きを止めた。
「お前、俺の手足縛ったりしなくていいのか?」
「え? 縛った方が良かった?」
「いや、そうじゃなくてさ、お前がやりたいんじゃないかと思って。
ほら、定番だろ、触手もので手足拘束するのって」
「うーん、それはそうなんだけどさ。
けどなんか、洋人にはやりたくないんだよな。
手足縛ったりしたら、こうやって抱きついてもらうこともできないし」
勝一の返事に、俺は胸の中にじわっと喜びが広がるのを感じる。
触手で手足を縛れば視覚的なインパクトは強いのに、それを見たいという欲望よりも、俺の自由を奪わないことや俺に抱きつかれることの方を優先する勝一。
こいつのこういうところが好きだと、改めて思う。
「あ、縛らなくてもいいけど、俺も洋人のことぎゅっとしたい。
手はこんなんだけど」
「おう、だったら対面座位にするか?」
「うん」
勝一がうなずいて俺の中からアレを抜いたので、起き上がって勝一の膝の上に乗り、今度は自分からソレを飲み込んでいく。
座って互いに抱き合う対面座位は密着度が高いので、2人とも好きな体位だ。
勝一のモノを収めきった俺が首に腕を回すと、勝一も両腕の一番太い触手を俺の背中に回してきた。
勝一の腕から生えた触手はずっとうねうねと動いていたのに、今背中にぎゅっと抱き着いてくる触手は動くことはなくて、ぬるっとはした感触を別にすれば、いつもと同じ、優しくて力強い勝一の腕だ。
「んっ……ぁっ…」
密着度は高いけれど勝一が動きにくいこの体位は、いつもなら快感は少し薄くなってしまうのだが、今日は細い触手が感じるところに絡みついて刺激してくるのですごく感じてしまう。
「洋人、めっちゃエロい。
いつもより感じてる?」
「そりゃあ、な。
けど、お前もそうだろ?」
俺の中で脈打つ勝一のモノが、いつも以上に張り詰めているのがわかる。
「うん。だからそろそろ、いい?」
「おう、いいぞ」
俺がうなずくと、勝一が下から激しく突き上げてきた。
俺もそれに合わせて動いたり中を締め付けたりしてやると、勝一が「くっ」と小さく呻いた。
「も、イくっ…!」
「おう、来い」
俺が促してやると、勝一は俺の中で達した。
同時に細い触手が俺のモノにしっかり巻き付いて思いっきり擦り上げたので、一瞬遅れて俺も達する。
「ああ、もう、最高。洋人、大好き」
「うん、俺も好き。愛してる」
そうして俺たちはしばらく抱き合ったままで余韻を楽しんだ。
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「あれ、勝一、手、元に戻ってるじゃん」
一息ついて体を離そうとすると、勝一がいつものように手助けしてくれて、その両手が触手じゃなくて普通の手になっていると気付いた。
「あ、ほんとだ」
「なんだ、元に戻らなかったらどうしようかと思ったけど、あっけなかったな」
医者だ何だと心配したけど、すんなり元に戻って本当に良かった。
勝一は自分の両手をごしごしこすって元に戻っていることを確かめ、それからどことなく名残惜しそうな顔で両手をじっと見つめた。
「なんだ、元に戻って欲しくなかったか?」
俺がちょっとからかうようにそういうと、勝一は悩んでいる様子で「うーん」とうなった。
「すっごい楽しかったし、洋人もエロくてよかったけどさ。
けど、やっぱり俺、いつものセックスの方が好きかも。
まあ、触手プレイは一回やれば満足って感じかな」
「そうか」
「あ、もしかして洋人は触手プレイの方が良かったりした?」
「あほ」
そう言って勝一の頭をぱしんとはたくと、勝一は嬉しそうな笑顔になった。
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