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Continuing story….

升谷の直球過ぎる質問に、新汰は思わずおかしな声を上げてしまった。 誰だって驚くし戸惑うはずだ。 セックスの立ち位置を選べと言われたら。 しかも身内が見ている目の前で、だ。 「そんな、急に…言われても…」 新汰は惑乱しながら口籠った。 たしかに数分前までな升谷を組み敷いてやろうと思っていた。 ねじ伏せてめちゃくちゃに犯してやりたい衝動に駆られていた。 しかし、今、目の前にいるのは兄だ。 ずっと焦がれてきた兄。 その兄と肉体関係を持つだなんて、今の今まで考えた事もなかった。 逆に、なぜだろうと疑問に思ってしまう。 普通、好きならは「肉体への欲求」へと繋がるはずなのに… 新汰にとって兄は尊敬し敬う存在であって、その兄を性の対象としてみたことは一度もないのだ。 新汰は兄を見つめた。 美しく整った輪郭に、あるべき位置にきちんと収まったパーツたち。 その肉体はインドアな仕事をしているにもかかわらずしっかりと筋肉がついている。 こんなにまじまじと露出された兄の肌を見るのは何十年ぶりだろうか。 引き締まった胸から腰にかけて視線が移動した時だった。 急に下腹部がうねった。 それまで感じた事のない激しい劣情が新汰を襲う。 「抱きたい」 新汰の唇から溢れたそれは、純粋な欲望だった。 「はは、やっぱりそうだよね。新汰くん男だもん、挿れたいよね」 升谷はふふっと笑うと新汰を手招きする。 兄のいるベッドへと。 そして、升谷自身は胡座をかいた奏汰の股の間へと腰を下ろした。 何をするつもりなのか… 戸惑う新汰の前で、升谷が口元に笑みを浮かべながら両脚を左右に開いていく。 「ほら、挿れていいよ。新汰くんきっと来るだろうなぁって思ってたから朝から一生懸命ほぐしてたんだよ」 あろうことか、升谷が指で広げて見せてきたのは自らの秘部だった。 セピア色に色づいた後孔がクチュ…と濡れた音をたてながら誘うように口を開く。 「な、んで…」 新汰は戸惑った。 戸惑いながらもその痴態から目を逸らす事ができない。 再びこの男を組み敷き、無茶苦茶に犯してやりたい衝動が沸き起こる。 と、同時にわけのわからない興奮が新汰を激しく突き動かした。 「なんで…あんたなんだよ」 新汰は荒々しく呟くと、升谷の腰を乱暴に掴みいやらしい孔へと自らの性器をねじ込んだ。 初めてのアナルへの挿入。 女の性器よりも狭くて熱くて、あまりの心地良さに驚いた。 うねる媚肉が新汰を奥へ奥へと誘いこみ、まるで罠にでもかかったかのような気持ちになる。 「ああん…いいっ…っ…新汰く…」 切なげに眉を寄せた升谷の肩越し。 ふと、奏汰と視線が絡んだ。 見ている。 ぞくりと肌が粟立つ。 見ているのだ。 兄のあの、鑑定をする時の眼差しが。 「ね、凄く興奮するでしょ。大好きなお兄さんに見られてるよ。俺と新汰くんが繋がってるとこぜ〜んぶ」 升谷がふふと笑いながら中で新汰をきつく締め上げた。 「あっ、……っくっ…」 内側が得体の知れない生き物のようにグニュ…とうねり、新汰の肉棒に激しく絡みつく。 「は、兄さ…っ、兄さん…」 新汰は思わず兄の名前を呼ぶ。 升谷の孔を激しく掻き回しながら。 「新汰、糸史の中はそんなに気持ちいいか?」 奏汰がうっとりと目を細めながら訊ねてくる。 「いい…熱くてっ…凄くうねって、…っくっ、気持ちいい」 口にするとますます興奮が高まり、欲望が膨れ上がる。 普通ではない。 こんな状況、普通ではない。 数時間前。 普通を当たり前に生きていた事が遠い昔の事のように思える。 しかし普通ではないと思いながらも、それを確実に受け入れていっている自分がいる。 それもものすごいスピードで。 長いストロークが小刻みに変わり、新汰の先走りが抽挿の手助けをする。 「兄さん…みてっ、見てて…っ俺がこの人の中で…イクとこ見てて」 頭の中が真っ白になり、ピストンの動きをする事しか考えられなくなる。 そうして新汰は升谷の中に欲望を吐き出したのだった。 兄に見られ、興奮しながら…

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