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母さんは、元々病弱で、病院の入退院を繰り返していた。 家は二階建てのボロアパートの一階。 六畳一間の狭い部屋に、母子二人で暮らしていた。 貧乏だったけど、母さんと二人の生活は何の不満も有りはしなかったし、幸せだった。 俺は勉強も出来る方じゃないし、素行も褒められたもんじゃない。 目つきが悪い所為か、よく面倒事に巻き込まれては喧嘩に明け暮れていた。 けれど、母さんは一度だって俺を責めたりはしなかった。 ただ、心配ばっかり掛けちまった事がとても申し訳無かった。

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