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《3》*
「は…、はぁ…」
まだ達した余韻に息を吐いている途中で、またゆるゆると良次の愛撫が再開する。
「あ、嫌、嫌だ…」
「嫌じゃないでしょ?イッたばっかなのに、こんなにここ固くして…」
「良次ぃ…あっ」
「ほら、気持ち良いんだろ?」
力で負ける筈なんて無いのに、良次に組み伏せられると、何も考えられなくなる。
「可愛い、利久…」
囁かれると、蕩けそうになる。
良次の触れる手が、囁く声が、情欲に濡れた瞳が、全てが身体を熱くする。
「やっ…あっ…、やぁ…ん…」
自分の放ったもので、くちゅくちゅと濡れた音は、更に大きくなる。
その滑りを借りて、後ろの中へも良次の指が侵入してくる。
「良次…ぃ、良…次………ひんっ」
「やらしぃ、腰揺れてるよ?良いの?また男にいかされちゃうよ?」
「や…、わ、かんな…ぃ…」
「分かんなくなっちゃった?男の子なのに、男にペニスとお尻弄られて気持ち良くなってるんだよ?恥ずかしいね」
「んっ、やっ…!」
「やじゃなくて、ちゃんと顔見せろよ」
命令されて、ゾワゾワとした感覚が身体を這い上がる。
恥ずかしくて、恐くて、逃げ出したいのに、良次の声にまた感じてしまう。
「あっ、ああっ…!あっ…!」
俺は、おかしくなってしまったんだろうか?
二本、三本と増えていく指に、ただ泣きながら腰を振る事しかできなかった。
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