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《13》*
「…あ」
良次を受け入れる時、もう痛みを感じる事はほぼ無かった。
俺の身体が、良次とこういう行為をする事に慣れてしまった事もあるし、
良次が、毎回丁寧すぎる位に前戯に時間を掛けて、訳がわかんなくなってから挿入されるからって事もある。
こんな風に、良次が余裕を失う事なんて、最初以来無かった。
「ああぁあぁぁ、あっ、あぁ」
強引にねじ込まれてるのに、もう、なんていうか。
最初から、気持ちいい。
「………っ」
「あぁっ、あぁっ…!」
ガクガクと腰と脚が壊れた玩具みたいに震える。
そんな、俺の腰を良次の指が食い込む程強く掴んで、一気に最奥まで叩きつけられる。
「…あ、はっ……」
一瞬、息が止まる。
俺のよりも、大きな良次のモノを強引に押し込まれてるのに、こじ開けられてる入口も、めいっぱい広げられてる中の壁も、奥も、全部気持ちいい。
最初から、良次を受け入れる為にそうだったみたいに。
受け入れていて、満たされる様な、なのに、もっと動かして掻き回して欲しいみたいな。
もっと貪って欲しい様な。
もうやめて欲しい様な。
訳が分からない感覚に、苛まれる。
「…あ、あぁぁ、あっ、あぁあぁ!」
そして、今度は壁を擦りながら、ギリギリまで引き抜かれる。
中が引き摺られる様な感覚に、ゾワゾワと肌が粟立つ。
「はっ、はっ…、…痛ぇか?」
余裕なさそうに、聞いてくる良次に、首を横に振る。
その拍子に、目尻に溜まった涙が流れる。
「はっ、ぁ…、気持ち…良い…」
「…っ!」
「あああああ!」
答えた瞬間、また一気に中を抉られた。
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