「俺に酷い事されて、犯されるの想像して、イッたのかよ」 良次に言われて、初めて自分が達した事に気づいた。 腹が、自分の吐き出したもので汚れている。 「…………ぁ」 惚けながら見上げれば、良次の咽がゴクリと鳴る。 「しょうがねぇ変態だな」 言いながら、俺が吐き出した精液で濡れた腹に、良次の勃起した熱いものが擦り付けられる。 何度も腹筋を良次の勃起で擦られて、腹なんて気持ちいい場所な筈無いのに、感じてしまう。 「………あっ」 「…っ、はっ、クソッ、はっ、このまま突っ込みて…ぇ…っ」 血管が浮き出そうな位に、ギリギリと歯軋りしながら、耐える様に良次が唸る。 「…ぁ、んっ、ああっ、はぁっ」 もしかしたら、怒っているのかと思ったけれど、違う。 震える程、興奮している良次に、吐き出したばかりの熱がまた湧き上がる。 それでも、それ程興奮していても、中々挿入しない良次の服を掴んで引っ張る。 「挿れて…、いいよ…」 「…馬鹿…言え、今、お前の精液で濡らしてんだから、はっ、煽るな…っ」 ここは家じゃないし、ローションが無いから、俺ので濡らしてるのか…。 乱暴にされたって構わないのに。 良次が気持ちいいなら良いのに。 いつだって、良次は俺の事を気づかってくれる。 こんな、理性が焼き切れそうみたいな、余裕ない位興奮してんのに。 だけどさ。 だけど、良次が俺を気づかって挿れたいの我慢してんのと一緒で。 俺だって、良次に挿れられたいって思ってるんだって。 「きつくても、…痛くても、良い…から…、」 俺の言葉に、良次が歯を食いしばる。 「良次の…、中に…挿れてよ…あぁぁあ！」 「……っ」 俺の言葉が終わるか終わらないかのうちに、俺の精液を擦り付けた良次のモノが、くちゅだか、ぴちゃっだか分かんない濡れた音を立てて入口をこじ開けてきた。