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《16》*
良次は、深い溜め息を吐いて、体を起こす。
ソファに座って、手を前で組んでその上にぐったりと頭を乗せている。
可哀想な良次の項垂れた頭。
そりゃ、あんな状態でやめてくれなんて泣き叫ばれて、中断したら、そうなるよな。
だって、さっきは、本当に死んじゃうって思ったんだって。
そう心の中で良次に謝る。
本当に、申し訳ない。
俺は、良次の膝の上に跨がると、良次のまだ全然収まらなさそうな性器を手で押さえて後ろに宛てがう。
「………え?」
良次が驚いた顔で、俺を見上げる。
「っ…」
こんな格好で受け入れるのは初めてだから、上手く挿入出来るか不安に思いながらも、慎重に腰を下ろす。
だけど、俺の心配を余所に、今の今まで良次を飲み込んでいたそこは、簡単に良次を受け入れていく。
忘れていた気持ちよさに、腹筋が引き攣った。
「……あ、はぁっ、あっ…はぁ、はぁ…」
下半身の筋肉が痙攣してる気がする。
半分位で、上にも下にも動けなくなって、良次の肩に掴まって息を整える。
「…………っ、す、げぇ…、良い眺め………」
「……はぁ、はぁ……あ…っ」
「ずっと…眺めてん…のも、良いんだけど…、っ…続き…は?」
意地悪な言葉とは裏腹に、興奮でしんどそうに良次の声が掠れて、色っぽい。
「ほ、ほん…とに、………ご、ごめん…。あっ、あっ、も、動けな…」
「は…、ハハッ…、も…お預けは…、勘弁…なっ…!」
言い終わらないうちに良次は、俺の脚を自分の脚で強引に割開かせて、一気に奥まで挿入した。
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