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第18話 『直×拓編』
side直樹
「あ、あん…」
動き始めると晴くんの声がどんどん大きくなってきた。
「…んっ…」
…指を、晴くんが自分の指を口に咥えて…声を抑えている。
上から顔を覗き込んで耳朶をべろっと舐めた。
「声、聞かせてくれないの?」
びくっと震える晴くん。
「あん、だって…男なのに…は…恥ずかしい」
「晴くんの指がケガしちゃうから…」
晴くんの代わりに俺の指を二本口の中に入れた。
「ふ、はっ…んっ…」
指で晴くんの口の中を犯す。
頬の内側、上顎、舌…気持ち良さそうにうっとりして見える。
「晴くん、気持ちい?」
晴くんを見ていれば聞くまでもない。
「…はっ…んん…」
目に涙を溜めて声も出せないくらい快感に支配されてる。
でも…
「そろそろイきたいよね」
口から唾液でぬるつく指を抜き、晴くんの中心を扱く。
「はっ…ン…」
ぶるっと震えて俺の手のひらに熱い白濁を吐き出した。
ヤバっ…、直後搾り取るように動く晴くんの胎で俺はイった。
焦点の合っていない目をした晴くんを抱き締め、頬にキスをした。
「晴くん…?」
体を離して見下ろすと…晴くんは眠りに落ちていた。
眠っている晴くんの体を暖かいタオルで拭き、布団を掛けた。
俺はまだ興奮が冷めきらない体にシャワーを浴びて体の火照りを取る。
晴くんを抱いた…。
どんなに華奢でも男なのに…。
俺は女子と付き合ったことだってある。
でも、告白されてもいつの間にか振られるのだ。
自分に恋愛は不向き…そう思わざるを得ない。
…じゃあ、晴くんは?
晴くんとの関係は…何…?
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