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第60話『直×拓編』【R18】

side直樹 「ぁ…なおきぃ…」 白い喉を見せつけながら拓己が呪縛にかかったように繰り返し俺を呼ぶ。 「あ…ぁん…なおきぃ…なぉ…」 向かい合って、俺の腰に乗り上げて髪を振り乱す。 「…俺のこと…好き?」 「…ん、すきぃ…」 がくっと頭を前に倒して俺の首に腕を回し、拓己の唇が俺に深く口付けた。 首に回った拓己の手が俺の髪をまぜ、背中を撫でる。 受け止めきれない唾液は顎から喉を伝い流れ落ちた。 腰を掴み拓己の動きに合わせて下から突き上げればそれに答えて歓喜の声を上げる。 「あ…ぁ…なお…ン…」 涙を流しながら昂る拓己自身を擦り、高みに駆け上がる。 「ぁ…あいしてる…っ」 「拓己、俺の…おれの…!」 「なおき…!」 二人で白い欲望を吐き出した。 このままではダメなのか。 二人だけがこの恋を知っていればいい。 誰に言うでなく、誰に理解されるでなく、俺は二人で過ごせればいい。 「…ぅん…にゃ…ぉ…きぃ…」 瞼にかかる前髪を指でもて遊び、隣で眠る拓己の頬をするりと撫でた。

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