「母さん」 「なぁに？」 「あのね、友達が学食で食べないかって今日言ってきたんだ」 「うん」 「毎日、お弁当作ってくれてる母さんに、悪いけどぼく学食で食べたい」 「いいわよ？」 母さんに山南くんたちと食べたいことを伝えるとあっさりOKしてくれた。 「山南くん！」 「どうしたの？」 「あのね、今日から学食で食べることにしたから！昨日母さんに話したらいいよって」 「マジで！？ヤッター！」 ぼくがそう言うと山南くんは嬉しそうだった。 ただ。 その時浮かべていた薄笑いが何だかとてもきになった。 ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 「三上何にする？」 「おすすめは？」 「野菜が好きならA定食、魚ならC、肉ならミックス定食、麺類ならBセットかな？」 「ね、日替わりって今日何かな？」 「日替わりはおすすめしない。やめとけって。なっ？」 「え？」 「日替わりはねある意味チャレンジャーなメニューなんだよ。激辛とか」 「へぇー。じゃあぼく日替わり！」 「て三上！？今の聞いてた？」 「うん」 「じゃあ何で？」 「チャレンジャーなメニューて言われるとチャレンジしたくなるんだよね」 「まぁいいや」 で。 今日の日替わりは……。 「今日は普通だね？」 「うん。白身魚美味しい！」 かなり美味しい。 「今日はまともで良かったな？」 「うん」 みんなの様子がおかしくなってきたのは、みんなと仲良くなってきた頃だった。