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必ず助けるから
あれから幸い?テスト期間に入り、山南くんたちは何もしてこなかった。
「やったーテスト終わった!」
そして。
テストが終わった。
「三上ー明日の放課後空けといてね?」
それは合図だった。
明日の放課後。
いつものようにスるから逃げるなよと言う山南くんからの遠回しなメッセージだった。
「やだな……」
「三上大丈夫か?」
「駒井くん。大丈夫だよ」
駒井くんを巻き込むわけにはいかない。
だから。
お願いだから気づかないで。
*******
「三上!じゃあ行こうか?」
「……」
山南くんと行こうとすると…………。
「三上!」
「!?こ、駒井くん」
「三上と話しあるんだけど?」
「俺たちも三上と"約束"あるんだけど?」
「ちぇ。三上どうする?少しなら良いけど」
「ごめん。ちょっとだけ……」
山南くんは駒井くんに聞こえないように言ってくる。
『早く来いよ?余計なこと言うなよ?』って。
「山南たちと何してるんだ?」
「何もしてないよ」
しばらくの沈黙のあと…………。
「相変わらず意地っ張りだな」
「そんなことないよ?」
「まぁいいや。三上、待ってて!必ずキミを助けてみせるから」
そして。
駒井くんは去って行った。
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