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物語本編 13
【山之上ジャム工房】の看板を目印に砂利道をおそるおそる曲がり、民家に入る端山。
古い小屋がある民家が見える
三田は頭に手ぬぐい。
東京にいる時よりも子供っぽい顔つきで玄関から出てくる。
三田「ホントに来た……」
目を細めて喜ぶ三田。
端山「ホントにって。駅から連絡したじゃないですか」
釣られて笑う端山。
手荷物は三田に取られ、玄関に置かれた。
良かった……。
追い返されなくて。
追い払われなかった事に安堵し、三田に抱きつく端山。
.。oO(『あなたがいれば何もいらない』なんて、ドラマの中だけだと思っていたのに)ちきしょー
三田は一瞬両手の置き処に戸惑いバンザイに。少し遅れて端山の背に両手を回した。
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