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さようなら~思いと想い。
†
今日は月曜日。
この日のゼフィールはいつも忙しい。
国王に竜血樹から出る樹液を渡す日であった。
外出したゼフィールを出迎えるのはウェリーの役目だ――といっても、それを決めているのは本人でゼフィールではない。
なにせ彼はまだ太陽が昇ってもいない早朝からこうして月が中央に浮かぶ時刻の今の今までひたすら遠い道のりを行き来するのだ。
だからウェリーは大好きなゼフィールに会えない分、こうして彼が帰宅するまで首を長くして待つのだった。
たった一日顔が見られなかったそれだけで、ウェリーの心は乱れてしまう。
ダメなのに。
お別れしなきゃいけないのに……。
そう思っても、こうしてずっと傍に居たいと願ってしまう。
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