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第42話 セックスを楽しむ
チュプ。チュプ。チュプ。
横になった城島さんの顔に尻を向けてまたがり、城島さんのモノをしゃぶるオレ。
こんな恥ずかしい格好もいまじゃあ平気で……いや平気じゃないけど恥ずかしながらできるようになってる。
「真島くん……うまくなったね」
「ふわぁ、ほうひまさんのほはへえす(はあ、城島さんのおかげです)」
オレは、灰谷への気持ちに整理をつけた。
あいつがあそこまで言ってくれるなら、オレは親友としてあいつのそばにいる。
本当なら城島さんと会うこともやめたほうがいいと思うけれど、やめられない。
一人でヤればいいんだけど。
他人とヤる良さを知ってしまったオレは城島さんから離れられない。
城島さんがほぐしてくれるケツがジンジンするし、前も固くなってる。
城島さんのあそこも立派に立ち上がった。
振り返ってオレは言った。
「はぁ~……城島さん……もう……挿れて」
「ん」
城島さんはゴムをつけるとオレの上に後ろから覆いかぶさった。
「はっ……はあぁ~」
この熱さ。メリメリと埋められていく感じ。
熱く波打つ感じ。
城島さんは一番奥まで入れると動かさずに首筋にキスをくり返す。
ゾクゾクと皮膚が泡立つ。
「はぁあ……ん……」
甘い声が出る。
オレの先からポタポタと待ちきれずにあふれ出す。
城島さんがオレのモノをギュッとにぎる。
「まだ、ダメだよ」
耳元で城島さんがささやく。
耳をしゃぶられて甘咬みされて。
「ふぅ……ん……はぁあ……城島……さっ……」
振り返ると舌を絡めたキスがくる。
口の中に気を取られていると、城島さんがオレの前を擦る。
「んっ……んっ……あっ……ダメ……んっ……」
と同時に激しく腰を動かした。
「あっ……はっ……はっ……いっ…んっ、あっ……ああっ」
快感で頭が真っ白になる。
「あっ……んっ……やっ…はっ……はあっ……あっ…」
オレはとことん快楽を貪った。
「真島くん、今日は積極的だったね」
「すいません」
「声もいっぱい出してくれるし」
改めて言われると、なんか恥ずかしい。
「カワイかった」
城島さんはオレに腕枕をして、額にキスをした。
「……」
城島さんは最近、決まってオレの額にキスをしてカワイイと言う。
最初はオレなんかにって思ったし恥ずかしかったし、今でも恥ずかしいけど。
でも、悪くない……と思っている自分もいる。
うわーなんだオレ~。
「ちょっとごめん」
オレの首の下から腕を外すと城島さんはベッドから出てスーツのポケットからタバコとライターを取り出した。
ベッドに戻ってくると灰皿を引き寄せ、タバコに火をつけた。
「あれ。タバコ吸うんですか」
「う~ん。やめてたんだけど。急に吸いたくなっちゃって。買って来た」
「なんか甘い香りがする」
「インドネシアのタバコなんだ。そうだ、キスしてごらん」
「え?」
「いいから」
オレは戸惑いながも城島さんの唇に唇を重ねる。
「わかった?」
「ん?」
「もう一回」
チュッチュッと今度は唇を吸ってみた。
すると……。
「あ!」
「うん。そう。唇が甘くなるんだよ」
「ホントだ。オレにも吸わせて」
「ん」
城島さんが口元にタバコを当ててくれる。
すうっと吸って、ふうっと吐いた。
自分の唇を舐めてみる。
甘かった。舌でたどると口の中も甘い、気がする。
タバコを挟んだ城島さんの指は長く、キレイだ。
煙を吐き出す城島さんの横顔は色っぽかった。
城島さんの口の中もきっと……甘い。
「城島さん」
「ん?」
オレは城島さんの上唇のカタチを舌でなぞった。
下唇も。
そしてチュッと真ん中を吸った。
城島さんの唇は甘い。
城島さんも応えてくれる。
城島さんの舌は甘い。
城島さんの口の中は甘い。
オレは初めて城島さんを求めた。
性欲のはけ口ではなく、今ここにいて、オレに応えてくれる城島さんを。城島さんのカラダを。
自分から舌を絡めていく。
抑えがきかない。
さっきイったばかりなのに、気がつけばオレのモノはまた勃ち上がりはじめていた。
城島さんがビックリした顔をする。
「どうしたの?すごいね」
途端に少し恥ずかしくなる。
耳までカッと赤くなる。
「若いなあ。おいで」
気がつけば城島さんに馬乗りになって腰をふっていた。
「城島さん……はっ……城島さん……あっ……じょう……しまっ……はあぁ」
初めて城島さんときちんと抱き合ったような気がした。
オレはセックスを楽しんだ。
受け入れてくれる城島さんの心とカラダを楽しんだ。
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