62 / 154
第62話 女の子との初体験
結衣ちゃんと手をつないでホテルへ向かう。
落ち着かなげにキョロキョロしては、うつ向く結衣ちゃん。
オレの頭に今のオレたちのように手をつなぎホテル街を歩く灰谷と明日美ちゃんの姿が浮かぶ。
灰谷も、はやる気持ちでホテルを探したのだろうか。
それとも灰谷の部屋で?
前に城島さんと行ったことのある比較的キレイめなホテルを選んだ。
部屋に入ると結衣ちゃんを後ろからふわりと抱きしめた。
小さくってやわらかい。
オレの鼻先に頭がある。
髪にキスをする。
「真島くん……シャワー……」
「いいよ。そんなの」
キスするたびに小さくピクピクとカラダが動く。
感じんの?
女はどこもかしこも性感帯って聞いたことあるような。
短くてサラサラしている結衣ちゃんの髪。
その髪を指で梳く。
明日美ちゃんの髪は長い。
長い長い黒髪。
まるで女の子の象徴のようだ。
灰谷はあの長く細い指で撫でたのだろうか。
頭から首、肩へ、手をすべらし、首元に鼻をこすりつける。
「いいニオイするね」
オレが触れるたびに身を縮ませている結衣ちゃん。
「真島くん……シャワー」
「いいって」
「よくない。汗かいてるし」
「これからもっとかくんだし。待てない。脱がせていい?」
結衣ちゃんの耳元にささやく。
コクンと結衣ちゃんがうなずいた。
背中に密着したまま結衣ちゃんが着ているワンピースのボタンを一つづつ外した。
結衣ちゃんの喉がゴクリと鳴った。
結衣ちゃんのカラダが今にもはじけそうに緊張しているのがわかる。
初めてなんだな。
でも、オレに罪悪感は……ない。
ワンピースが床に落ちた。
「結衣ちゃん」
オレは結衣ちゃんの肩をつかんで自分にカラダを向けさせた。
白い下着姿の結衣ちゃんの胸が激しく波打っていた。
オレはキスをすると頭に手を添えて優しくベッドに押し倒す。
結衣ちゃんのカラダを上から下まで眺める。
女の子のカラダ。
手のひらで触れる。
柔らかい頬。
首筋。
小さな肩。
細い腕。
突き出した胸、細くてくびれたウエスト。
平らな股間、細い足。
細い骨、やわらかい肉。
城島さんのカラダを思い起こしていた。
違う。全然違う。
男と女は違う生き物だ。
チュッと口づけて、そのまま首から肩へ。
ブラジャーのヒモを外しながらキスを落とす。
ホックを外すと胸がこぼれ落ちた。
オッパイ。
手で包みこんだ。
ちょうど手のひらに収まる。
明日美ちゃんはもっとたっぷりあるんだろうな。
弾力を味わうように揉む。
やわらかい。
乳首に吸いついて舌の先で転がす。
反対の乳首を指の腹でサワサワと撫でる。
「んっ……んっ……」
結衣ちゃんが高くて甘い声をもらす。
キスを下に下ろしていく。
薄い腹。柔らかい肉。
下着の上から割れ目を撫でる。
やっぱここ感じるの?
「や……恥ずかし……」
結衣ちゃんが腕で顔を覆った。
チュッチュっと布の上からキスをした。
「いや……」
結衣ちゃんのカラダが震えた。
足を広げて白い太ももの内側にキスをする。
プニプニだ。
それにしても足、広がるな。
カラダ柔らけ~。
つま先までゆっくり丹念にキスをする。
口づけるたびに結衣ちゃんのカラダがピクピクとする。
オレの下にも血が集まり始めた。
Tシャツを脱ぐ。
結衣ちゃんが小さく息を弾ませながら、腕の隙間からオレを見ている。
ベルトを外し、ジーパンを脱いだ。
うん。イケそう。
結衣ちゃんの手首をつかみ耳の横で固定させる。
結衣ちゃんの吐息は熱く、オレを見る目に熱がある。
キスをする。
舌を絡めて。
城島さんに教わった気持ちよくなるキスをする。
キスをしながら愛撫をくり返す。
結衣ちゃんのカラダがオレを受け入れるように。
下着を脱がせた。
白い肌に黒い毛。
エロいな。
指をあててこする。
すでにネトネトしている。
これが濡れるってやつか?
「ん……ん……んっ……」
抑えようとしても漏れてしまうみたいな結衣ちゃん声。
男とは違う高くて甘い声。
感じてる顔。
とりあえず、中に指を突っこむ。
中。あったかい。
どこまで入るんだろう。
根本まで入った。
内側をぐるりと指の腹でかきまわす。
「んんっ……」
オレ、結局城島さんにされた事をそのまんましてる。
穴が違うだけだ。
女の子相手にこれで合ってんのかわかんないけど。
指をふやして二本にして内側をこすりながら抜き差しする。
「はあっ……ん……」
結衣ちゃんの顔が少しゆがむ。
「真島く……ん……真島くん……」
オレは自分の下を空いた方の手でこする。
もうちょっと……。
なんかエロいこと……。
もしこれが明日美ちゃんだったら。
「灰谷くん……灰谷くん……」
明日美ちゃんが灰谷を誘う。
灰谷が突っこむ。
「ハッ……ハ……ハッ……んっ……」
突っこむ……突っこむ……突っこむ。
激しく動く灰谷の腰。
いい……もうちょっと……。
じゃあ……じゃあ……もし……突っこまれてるのがオレ…だったら……。
突っこまれてよがってるのがオレだったなら。
灰谷のあの目がオレを見下ろす。
欲を持った目で。
オレを求める。
オレの中で動く。動く。動く。
自分のをこする手が止まらない。
あ……できる。
ゴム。
ベッドサイドにあるゴムを取る。
パンツを脱ぐとモノを取り出し装着する。
指を抜かれた結衣ちゃんは息を弾ませながらオレと勃ったオレのそこを切なげに見ている。
その顔はオレの顔でもある。
灰谷が挿れてくれるのを待つオレの顔。
結衣ちゃんの太ももを抱え、中に突き挿れた。
「あっ……ん……んぅ……」
結衣ちゃんの顔がゆがむ。
痛いんだろう。
でも、中、気持ちいい。
初めて入った女の中は気持ち良かった。
狭くて生暖かい。
オレは動かずに結衣ちゃんの額に頬にキスをする。
痛みが少しでも和らぐように。
つうか勃つじゃん女にも。
これって女もイケるってこと?
いや、灰谷を想像したからだろ?
わかんねえ。
結衣ちゃんが辛そうなんでしばらくそうしていたけど。
ダメだ。
動きたい。
「結衣ちゃん、ごめん」
「真島くん……あぁッ……あッ……」
しがみついてくる結衣ちゃんの中を目一杯突く。
突く。
突く。
突く。
止まんねえ。
「あっ……あっ……真島……く……ん……好き……好きっ」
気持ち良さにまかせてオレはガンガン突いた。
あ、ヤバイ。
あっ……イク……イク……。
……早い。
オレは放った。
息が弾む。
つうか好き勝手やって先にイッてしまった。
結衣ちゃんは……と思ったらカラダをすり寄せてきた。
一仕事終えたような幸せそうな顔をしている。
きっとよくわかってないんだろう。
オレは腕枕をして髪を撫でる。
城島さんがしてくれたように。
「大丈夫?痛くない」
「ん。ちょっとだけ」
「ごめんね」
そして結衣ちゃんの額にキスをする。
城島さんがしてくれたように。
女っていい?
いいんじゃねえ。
悪くねえよ。
これが女のカラダ。
灰谷が勃つ女のカラダだった。
ともだちにシェアしよう!