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第17話
次の出勤日。2人揃って俺のところにやって来た。
「暁…すまなかった…あのあとちゃんと話せた。ありがとう」
「暁…ごめん…あの…色々と…」
「別に気にしないで。俺は大丈夫だから」
「暁。何かあれば相談しろよ。話聞くから」
2人に話すことなんてない。愛し合ってるんだ。その手を離さずにずっと寄り添っていてくれ…俺が出来なかった代わりに…
俺はきっと死ぬまで一人を貫くだろう。あの梅雨の時期の短い時間を胸に抱きながら…
ねぇ…はなちゃん…今でも君を愛してるよ…
君から逃げたのは俺なのにね…
君があの檻から逃げ出して今度こそ幸せを掴んでいることを俺は願ってる…自分が迎えにいけなくてごめん…逃げたんだもん…今さらあわせる顔もない…
ごめんね…ごめん…でも…愛してる…
そして今年も梅雨が終わる…
「ほしちゃん」
虹と共に聞こえた声は…
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