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第1話〜出会い〜
「うん、いいよ。」
「ありがとう。」
やっぱりカッコいいな。
俺の気持ち伝えるのは、一生出来ない。
男だし、隣のクラスの佐伯見たいに
可愛いかったらいいかもしれないけど。
おれはどこをとっても平凡だし、希望の欠片もないんだよなー。
「じゃぁ、篠原君の行きたいところ
考えといて。」
「? なんで?」
行きたいところなんて聞いて
どうするんだろ?
「ちょっと、人の話しきいてた?
………さっき俺の都合で
頼んじゃったから篠原君の
行きたいところいこ?って。」
全然話聞いてなかった…。
ど、どうしようかなー。
変なところじゃダメだし。
俺の行きたいところって言ったら
駅前のスイーツ食べ放題だから。
睦月が食べれなかったらダメだし、
男二人でって言うのもどうなんだ?
「まだ、決まってなさそうだから
放課後までに決めといてね。」
待たせちゃった。
面倒くさい男って思われたよね。
………そうだったらショック。
放課後まで時間はある。
その間にしっかり考えよう。
…………そう思ったのだが、
なんか肩が触れちゃってるんですけどー!
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