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第1話〜出会い〜

「ちがうの?」 「ちがうよ!!」 「じゃ、行こうね。」 すごくいじわるな顔してる… なんかドキドキしてしまう。 「じゃ、次は4階かな?」 「うん、そう」 睦月は意外といじわるみたいだ。 俺はドMではないと思うだけど 睦月にはいじわるされてもいい… 「4階は特別教室しかないからあんまり来ないと思う。家庭科室とか、パソコン室とか」 「そうなんだ、ありがとう」 説明し終わると異変に気づいた。 「え、あ、あの、なんか近くない?」 急に近づいてきた… どんどん距離を縮めてくる! どうしよっ! 「あの、どうしたの…?」 「リョータ…俺のことすき?」 「………!?」 …えぇ?!なんで?! もうバレちゃったの?! そんなにわかりやすかったかな… 「………え、や、なんで?」 「俺はリョータのこと好きだよ」 ふぇっ、好きって…俺のことが? え、あ!友だちってことか… 「…お、俺も友だちとして好きだよ。」 「違うよ、恋愛として キスとかエッチしたいと思ってるよ。」 き、きすぅー?えっちぃ…?! なんで急にこんな話しに… 俺だって、ちゅーとかしたいけど… でも…睦月はモテモテで女の子いっぱいいて…女の子とちゅーとかえっち… 俺は女の子に勝てないよ… そう考えたら胸が苦しくて涙が溢れてきた 「………ふぇっ…」 泣いちゃダメだ 止めないと。 「ぐすっ…んっ…っ…」 「…!?…ごめんね、急すぎだね」 「…ぐすっ…違くて、ぎゅーってなって、勝手に…ぐすん…」 「大丈夫だよ。ゆっくりでいいからね? 何がぎゅーってなったの?」 頭を撫でられ。胸に抱き寄せられた。 ふわっといい匂いがして自然体の力が抜けていった。 「…む、睦月が女の子といるとこ…すんっ…考えたらっ…ぐすんっ…心臓がぎゅーって…んっ」 「…そっか、そっか それってやきもち妬いてくれてるのかな?…」 頭を撫でられて、腰も優しくぎゅーされて、すきっていう気持ちが溢れ出してきて止まらなくなった。 「こくん…そぅ。 すんっ…だ、だからどこもいかないでっ…ふぇっ…やだの…す、すきだから…んんっ…」

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