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第14話
桜夜は相変わらず昼間の1時間を家族と過ごす時間にしたいと家で仕事をしていた。
桜夜の横には悠陽が座って好きな本を読んでいて向日葵は庭を走り回り侍女が手を焼いていた。
「パパぁ〜!ママぁ〜!」
赤い風船を持って走ってくる向日葵。
「走ると転ぶぞ!」
桜夜が注意しているそばから向日葵は派手に転び侍女に抱き起こされて服についた汚れを落としてもらいながら泣いていた。
「悠陽?」
悠陽は立ち上がると向日葵の側に行ってしゃがむと向日葵を抱きしめた。
「大丈夫?泣かないで向日葵。」
「うん。ママ、大好き!」
「ママも向日葵が大好きよ。」
ー 愛おしい人の笑顔と同じ笑顔の宝物。ー
桜夜は2人の笑顔を見ながら愛おしい人の笑顔がもう一度見れて良かったかと思い目が熱くなった。
悠陽と向日葵は桜夜を見て笑いながら手を振りそれに答えるように涙を拭いながら桜夜は2人に手を振って笑った。
暖かな陽射しの中で3人は幸せに笑っていた。
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