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第2話

俺は…幼い少年に恋をしていた… ねぇ?覚えているかい?君に救われたときのこと。 「社長!しゃ!ちょ!おー!!」 友人でもある秘書に呼ばれた 「…あ…」 「…また…栗花落さまのこと…思っていました?」 「…この時期になると…な…」 「そんなに…愛してらしたのなら…どうして…」 「彼の思い人に…出会ったからだよ…」 「取引先の一社員でしかない人ではないですか?なぜ?」 「彼と…暁くんと話して…そして…栗花落を見ていて…それが一番だと…思ったんだ…」 「…そんなに…何年も…何十年も思い続けて…今も思っているのに…」 「…俺といても…栗花落は…笑わないから…」 「ったく…月見里(やまなし)…お前は…」 「なぁ…直哉…俺は…どこで間違えた?」 「そんなのわかってんだろ?お前が変な嫉妬でおかしなことをし始めたからだ。少なくともあれが始まる前までは栗花落さまお前を慕っていた」 あれは…

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