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贅沢なスレ違い

数日分の着替えと急遽作った弁当を抱え、和希は壮史のバイト先に来ていた。 中には入らないほうがいいと壮史から連絡がきていたので、受け付けで壮史を呼び出してもらう。 すぐに壮史が降りてきた。 「和希!」 着替えありがとうなと和希の手から荷物を受けとる壮史を和希はじーっと見つめた。 こんなにじっくり壮史を見るのはいつぶりだろう。 疲れた顔をしている。 飯とか食べられてないんだろうか。 …触れたい。 壮史が和希の視線に気付き、困ったように眉を下げふっと笑うと、 和希の腕を引き、受け付け横の階段の影に連れていった。 「そんな顔するなよ、我慢できなくなるだろ」 「…壮史」 和希の手が壮史のパーカーの腰あたりをきゅっと掴む。 壮史は和希を包み込むようにふわりと抱きしめた。 が、すぐに強く強く抱きしめ、和希の髪に鼻を埋める。 「はーーー…これだけで勃起しそう」 ふっと笑ってしまい、少し身体を離して壮史を見上げる。 壮史の首にそっと手を伸ばし、首に触れながら壮史の髪に触る。 「…ちょっとだけ、キスしたら………ダメ?」

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