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お好みのままに、は難しい
壮史の左手首で光が反射する。
あの後壮史はすぐプレゼントされたブレスレットを左手首につけた。
そのまま今夕食を採っている。
和希は照れ臭いようなもぞもぞするような気持ちで壮史をちらちらと見ていた。
夕食が終わると渋る和希と半ば無理矢理一緒に露天風呂に入り、身体を洗いながら和希を可愛がってから部屋に戻った。
ルームサービスで弱めの地酒を頼むと和希とちびちび飲みながら日本庭園を眺めた。
少し酔ってきているのか、和希の身体はうっすらと赤く染まり行為中のような色香が漂う。
「なぁ、プレゼントもう一個くれない?」
壮史の言葉に和希は首を傾げた。
「欲しい物あったのか?ん、いいよ」
何?何?と和希が壮史に寄ってくる。
すぐ横まで近づいてきた和希にキスをしてそのまま抱きしめた。
「昨日もして身体きついかもしれないけど…抱いていい?」
耳元で囁く低く甘い声に和希は壮史の胸に顔を埋めたまま頷いた。
「…俺も、欲しい………」
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