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お好みのままに、は難しい

がばっと顔を上げた壮史は和希の身体を自分の方に向けるとプレゼントと和希の顔を交互に見、嬉しそうに笑った。 「……ありがとう。ごめん、俺やらかしたな」 やらかしたのは自分のほうだと和希が赤くなる。 ラッピングを解くと中からブレスレットを取り出す。 薄暗い静かな部屋に和希の緊張したような呼吸がする。 「何か彫ってある?」 壮史の言葉に和希は小さく頷く。 壮史はブレスレットを持った手を庭の方に向けマジマジと見ている。 「これ、英語じゃないよな、なんて彫ってあんの?」 壮史の目がゆっくりと和希を捉える。 壮史の目の中に自分が映っているのを見てから和希は内緒と妖艶に笑ってみせた。

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