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野獣のように

「壮、もう欲しい、お願い………」 指をゆっくりと抜くと、壮史は身体を起こしスェットと下着をずらした。 先走りに濡れ厭らしく光る性器を壮史が孔に当てた。 ゆっくりと押し拡げられる苦しさに頭を仰け反らせ和希が耐えながらも声を上げる。 「和希……和希、好きだよ」 「え、ああっ、あ、んあっ」 ぐぷりと太い箇所が入りそのまま奥に腰を入れながら壮史が和希の耳元で囁くと、 和希は途端痙攣したように全身を震わせ喘いだ。 壮史の腰がゆっくりと、そして徐々に早く重く動く。 「あっ、壮…待っ、待って」 「和希、好き、好きだよ」 甘く低く欲情を隠そうともしていない壮史の声で囁かれ、和希の身体も中も震える。 自分ではどうにもできないほど中が収縮を激しく繰り返し、その度に壮史の性器の熱さや形までを感じてしまう。 「好き……和希、すげ、好きっ」 「あっん、やあっ」 ぶるぶるっと大きく震えた身体は和希の意思とは関係なく精液を吐き出した。 和希の胸にまで飛び散った精液を舐め、ついでにとばかりに吸い付きながらも壮史の動きは止まらなかった。 「和希、和希……………和希」 身体をびくびくと反応させる和希を見下ろし、壮史が腰を振りながらも切なげに眉を寄せる。 「………和希、」 「やっ、もう呼ぶな、って」 「……………和希………好きだよ」 苦しそうにさえ見える壮史の表情と声にまた和希の中が痙攣したように引き攣り、 壮史が腰を打ち付けるような動きに変わる。

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