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野獣のように

ベッドに和希を降ろすとサイドテーブルの引き出しからローションを取り出す。 和希の腰の下にクッションをかませてから壮史は和希に覆いかぶさるように顔を寄せた。 「和希……」 …まただ。 なぜ今日はこんなにも愛しそうに切なそうに名前を呼ぶのだろう。 呼ばれる度に、呼ばれる毎になぜこんなにも身体の奥が切なくなるのだろう。 キスをされ、壮史の首に腕を回しできる限り引き寄せながら和希は舌を壮史の舌に絡めた。 内腿を壮史の手がいやらしく這う。 袋を掠めて撫でられ和希は声を洩らしながら仰け反った。 パクンとローションの蓋が開く音に和希はおずおずと脚を開き持ち上げる。 壮史に臀部を見せつけるような格好に、和希は全身をうっすらと赤くしながら顔を背けた。 入り口にローションを塗られ指がゆるゆると入ってくる。 「和希…………………和希……」 その声にぞくりと背中を反らせる。 欲しいと言われているようで、 身体の奥の深い場所が壮史を欲しがっているようで、指を入れられている中がきゅうと締まるのがわかった。

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