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酒とスパイスのチョコレート

舌を吸われ甘噛みされながらも後孔を解す指は止められず、和希の腰が無意識に揺れ捩る。 もう欲しいのに、とっくに欲しいのに、 壮史はわかっているはずなのに…… 欲しいと強請ればくれるだろうか、 身体の奥が欲する疼きを鎮めてくれる熱いものを。 ぎゅっと閉じた瞼の横から涙がつうと耳に流れると耳に届く前に壮史の舌が舐めとる。 その舌が口の中に戻る前に和希が上げていた腕を降ろし壮史の胸に触れる。 シャラ、と手錠の音と共に和希の手が壮史の胸から腹へと滑らせた。 「もう、欲しい…」 ずるりと指が抜かれ壮史が身体を起こす。 中心でそそり勃つ性器に身体をくの字に折り曲げるようにしながら触れた和希はそのまま自分に導くように裏筋を撫でる。 「和希待って、ゴム…」 「いらない」 和希の手がゆるゆると上下に動く。 鈴口に溜まった先走りが溢れて竿を伝って落ちていくのを見て和希の喉がごくんと鳴った。 「……一回じゃ終わらないけど」 「うん……」 壮史が性器を握り後孔の入り口に先を擦りつけながら上体を倒し和希の唇を舐めた。 和希が口を開け壮史の舌を迎えた時ぐちゅと濡れた音と共に性器の先が挿ってきた。

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