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どっちがお好み?

人気店が軒を連ねる通りに武市と和希は連れて来られた。 武市が店舗図で確認するのを和希も横から覗く。 夕飯時ということもあり、それぞれの店はそれなりに賑わっているようだ。 スタンプラリーのカードとスタンプラリー参加の簡単な店舗図が載せられた紙が入ったかわいらしいカゴを持たされた2人は離れて配置につくことになる。 西園寺が武市のボディーガードをすると言うと、武市が心配そうな顔で和希を見た。 「和希のボディーガードは後から来るから」 西園寺は和希の頬をきゅっと摘むと武市と担当する店舗に歩いて行ってしまった。 いつもと違い人通りが多く、スタンプラリーに関して聞かれることも多かった。 昼間とは違いしゃべるなとは言われてなかったので、和希は普通に説明をしていた。 声の低い女性だと思われるのか昼間のようなそういう声掛けもあり、和希は戸惑いながらも交わしていた。 普段感じることのない男からの視線が顔はもちろん、脚や臀部に注がれるのに和希は痴漢にあった時のような気持ち悪さを思い出し始めていた。 時間が立つに連れ酔っ払いも増えてき始め、 サラリーマンのような二人組が和希にちょっかいをかけてくる。 一緒に飲みに行こうと腕を掴まれ、和希がハイヒールの脚を振り下ろそうとした時、和希の身体がぐいと後ろに引かれた。

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