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閑話
???「良かった…無事にたどり着きましたね」
その人は自分の目の前にある水鏡を見ながらホッと安堵の息をつく
その水鏡にはギルドの中へと入る、夜のような黒に近い紺色の髪と目をした少年が映っている
???「その世界なら君は幸せになれる…あの世界は君を傷つけるだけだった…もっと早く私が気づいていれば…」
水鏡から目を離し、静かにだがその目には酷く冷たく怒りを宿している
後ろに控えている白い翼を持つ者はその怒りを1番近くで感じブルリと体を震わせ、顔色は青白い
???「すみません…」
体を震わせている白い翼を持つ天使を見て、その怒りを隠す
天使「…いえ…大丈夫です…」
天使はまだ顔色が悪いものの、そう答える
???「仕事に戻りますね」
苦笑いでその人はそう言い、水鏡のある部屋から出る
天使「柊 葵…彼はいったい…」
天使は水鏡をチラリと見、部屋の扉へ目をやる。自らの主であるその方が出て行った扉を…
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