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第4話
その私立中学の文化祭は出し物や屋台や舞台の催し物を出すというより、あるテーマをクラスごとに決めてそれについて発表する文化祭だった。
なんて堅苦しいガッコ……、と思ったが、流石に偏差値の高い私立中学で発表の場で中学生とは思えないくらいの説明で感心した。
一応俺も高校は名門で偏差値も高いし、俺も割と頭の中の出来には自信があったから、勉強にもなる。
そのとき、
「笹倉、この××高校の学生くんに説明してくれ」
「はい」
今笹倉と言っただろうか、笹倉 叶が俺に説明する担当になった。
これで顔を覚えられたらボコりにくいな……と思いつつも教室に入った。
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