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第3話
その日から茶道の修行をサボって、夜の町にケンカを売り買いに行く日々に明け暮れた。
「俊、どーしちゃったの?」
たまに遊んだいたセフレの恋に会ったとき、俺は今日の一戦目をしたところで身体中痛かった。
「……俺にも守りたいものが出来たみたいな?」
「えー?!……あたしともたまには遊んでよ」
「ボロボロの身体でいいなら相手にはなるけど、お前ボロボロの身体見て欲情すんなんて……ヘンタイだな」
ケンカに女遊びに酒煙草。
……煙草はあんまし吸いたくないけど、吸わなきゃならない事情があった。
そんなこんなで高一の二学期から二年の二学期までの一年間強、まあケンカばかりしてきたお陰で独学でマーシャルアーツも勉強出来たし、これなら笹倉 叶をボコれるくらい強くはなれたんじゃないかと思った時、丁度よくヤツの通う編入先の私立中学を知れた。
俺は笹倉 叶がどんな見た目のヤツか知らない。
その私立中学は次の土日に文化祭を開くらしいし、ヤツがどんな男か偵察に行く必要がある。
俺の高校は一応名門で有名なガッコだし、多少身体にケンカ跡があっても校内には入れるだろう。
いつもは殴られた怪我くらいじゃ手当てなんてしないけど、怪しまれたら困るし絆創膏を貼り、土曜日その中学の文化祭に偵察に行った。
丁度その日は晴れた日だった。
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