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テーブルで向かい合っていた両親、温井を見てやりきれないため息。
温井の父「それがな、心 ……」
テーブルの上には催促状や借用書の控えがある。
温井N「父が連帯保証人を引き受けていた友人が、借金を置いて逃げたらしい」
温井、ふらふらと店内を眺めて歩く。
温井「そんな……この店を常連客でいっぱいにしたかったのに……」
温井「僕の料理でいつも、みんなを幸せにしたかったのに」
厨房の調理台にあった包丁を手に取り、温井はつらそうな表情。
//回想終わり
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