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 北畠、双眼鏡を下ろして温井を見る。 北畠「驚いた……」 北畠「やけにでかいコウテイペンギンのヒナだなと」  温井、ムッとして、 温井「誰がペンギンですかっ」  それから気を取り直して名乗る。 温井「第61次越冬隊・調理担当の温井心です」 北畠「知ってる」 温井「えっ? 知ってたんですか」 北畠「訓練の時から一緒だ」 温井「全く認識されていないと思ってました……」 温井「話したことも、目を合わせてくれたことさえもなかったから……」

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