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追伸

 開かずの引き出しの中に、その手紙はひっそりと眠っていた。もともと用意していた遺書と共に同封されたその存在に、俊幸は気づくことができなかった。  それらに綴られたメッセージ。これこそが、雪耶が俊幸に宛てた最期の言葉だった。   もし俺の後を追ってきたら、俺はあんたのことを許さない。   だから絶対に死ぬな。   生きろ。   了

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