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紫君子蘭-Agapanthus-.4
わからない
どうしてこいつに惹かれるのか
ただ、気がつけばキスをしお互いの身体を求めあっていた。
――――――――――
「なぁ、この花は?」
部屋に飾られた、1輪の花が気になった。
「アガパンサス。花言葉は『恋の訪れ』。」
「あっ、そう……」
「ねぇ、名前は?」
「翠雨」
「スイウ……。あめの?」
「あぁ」
「ねぇ翠雨、帰る場所は?」
「そんなものはない。」
「そう。じゃあ、俺が養ってあげるよ。」
不思議な同居生活が始まった。
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