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第188話 罰ゲーム 2

俺は目隠しをしたままの涼太のボトムと下着を下げ、トイレに座らせた。 「・・・なあ、やっぱ自分でする。見られんの嫌だ。・・・・・・音、とかにおいとか・・・色々恥ずかしいし・・・」 「恥ずかしいから罰ゲームなんだろ?それにお前の屁とか聞き慣れてっから今更だろ」 「うう~、そうかもしんねぇけどぉ~」 座った涼太の股の間からジェルを塗ったチューブを後ろに差し込む。 ポンプを押すと、水が注入される感覚がわかったのか、涼太の体が小刻みに震えた。 涼太は口元を手で覆い、注ぎ込まれる水の刺激に耐えている。 「っな、なあっ!なんか、入れる量多くねぇ!?」 「そうか?見えてないからそう感じるだけだろ。ゆっくり入れてっし。もう少しで全部入る」 「そ・・・なの、かな?・・・でもなんか、お腹苦しいんだけどな・・・」 「全部入ったぞ。ちょっと我慢してて」 「・・・うん」 チューブを抜き、トイレのドアに寄りかかって観察するようにしばらく涼太を見ていると、排泄が近くなってきたのか、額に汗を滲ませソワソワし出す。 「出そう?」 涼太の下腹部を、グッグッと手で押してみる。 「うあっ!やめっ、お、押すな!」 腹を押す俺の手を、必死になって止めようとする涼太。 「いいよ、全部出して」 「やっ・・・だめ、やっぱ見るな!・・・うっ、青!頼む、って!」 と言う割に、涼太は俺の手を力いっぱい掴んで離そうとしない。 「いいから出せよ」 「あ、あ、やだ・・・も、出るから・・・お願い・・・見るな・・・~~っ」 手を握る力が更に強くなって、声を震わせる涼太。 排出される音がしたのと同時に、俺はトイレの洗浄ボタンを押した。 アイマスクを外してやると、眩しそうに顔を歪める涼太の目から、涙がぶわっと溢れた。 「うう~。オレもう生きていけねぇ。恥ずか死ぬ・・・。青、酷すぎる・・・」 「死ぬくらいなら、涼太の残りの人生全部 俺にくれよ」 「マジでなんなの、おまえ・・・こんな時に言うセリフじゃねぇだろソレ。変態すぎ。もぉやだ・・・」 そう、俺はきっと、かなりおかしい。 泣きながら排泄している涼太を、こんなにも可愛いと思えるなんて、自分でも頭がイカれてるんじゃないかと思う。 「全部出し切るまで見てていい?」 「青の事、嫌いになってもいいならな!」 それは困る。 仕方なくトイレに涼太を残し、手を洗ってリビングに戻った。 きっと涼太が自分でやっているよりも多く注入したはずだから、しばらくは出てこれないな・・・。 よし! 俺は寝室に入り、昼間 宮野と出かけた時に買っておいた物を枕の下に隠した。 涼太は自らチェーンのタトゥを入れて、俺のものだと言ってくれたけど、俺は俺で涼太を繋いでおきたい。 これを涼太に嵌めたら、きっと驚くだろうな。また泣かしてしまうかもしれない。ああ、でも強がって泣くの我慢したりすんのかな。 早くこれをつけた時の涼太の反応が見たい。 15分程して涼太はトイレから出てきた。 「意外と早かったな。普段から快便だもんな、涼太」 「うるせえ。つーか、なんだよあのえげつない道具は!あのタンクに入ってた量入れたのかよ!」 あ、やべえ。腸内洗浄キット捨てるの忘れてた。 「スッキリしただろ?」 「マジ信じらんねぇ!鬼!気持ち悪かったわ!」 涼太はドスドスと足音を立てて、バスルームに入って行く。 ええ~、今から風呂?まだお預けかよ。 ・・・まあいいか。俺を焦らした分だけ泣くことになるのは涼太だしな。

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