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「心配なんだ」 「優しいんですね」 「君のことが好きなんだから、心配して当然だ」  松原は険しい表情で、春夜を見下ろしていた。激しい心臓の鼓動に、胸が痛みだす。  春夜の頬に松原の掌が触れ、その手に自分の手を重ねた。 「僕は大丈夫です」  そう言って重ねている手を握った。この優しさに溺れてしまうのは怖い。でも拒むのも難しかった。  ゆっくりと動かされ、全身に快感が湧き上がる。労るような動きがじれったくて、春夜ねだるような声を上げる。 「あっ……もっと……」  中を穿つ勢いが増し、思わずシーツを握りしめる。目から涙がこぼれ落ち、強い刺激に体中が熱に浮かされていく。  自分が求めれば松原は、何でも与えてくれるのだろう。でも自分は何も彼に返せない。  それが堪らなく辛かった。

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