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第8話

「カバンとか持った?行こっか。」 「…。」 本当にこのままついていっていいのか…。 「あ、ちなみに倉門クンが家に来てもいい理由は、倉門クンとせんせーは昔っから知り合いだからだよ。」 「いや、俺は知らないし。」 「小さい頃よく遊んであげたのになぁ?」 「…そんなことあったっけ…。」 「帰ったらお姉さんに聞いてみ?俺のことも。知ってるはずだから。」 「…はぁ。」 小さい頃遊んだ…。 …。 ぜんっぜん記憶にねぇ! 帰ったらねぇちゃんに聞くか。 「ほい、ついた。」 「…でけぇ。」 「さ、入って入って。」 「お、おじゃまします。」 中もすげぇ。 もしかして浅井ってすごい金持ち? 先生ってそんな給料高いっけ? 「じゃ、さっそくお仕置き。」 「!?」 くだらないこと考えてたら不意に腕を引かれよろける。 「んむ!?」 は? ちょ、まて。 なんで俺、キスされてんの…?

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