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第33話 桃香side

「な、なぁ桃香」 「ん?」 「俺のこと好きか…?」 急にそんなことを聞かれて戸惑ってしまった… そりゃあ好きに決まってるけど… 「好きだよ?なんで…?」 「…桃香は俺の笑ってる顔が好きだって言ったよな?…でも、今の俺って昔より笑わないし素直じゃないし…嫌いになんねぇのかなって…」 んん、なに言ってんのこの子…可愛すぎかよ… 「今の猫貢人はあんま笑わないかも知れないけど、照れたり、可愛い顔するから笑った顔以外もすごい好きだよ…嫌いになんかなれないし…」 照れ顔可愛い…なにこの可愛い子… 「…………すき……」 「ん…俺も好きだよ…」 たまにデレてくんのも可愛すぎんだよなぁ… 控えめに言っても天使だろ… 「…っ名前呼んで、もっと好きって言って…?」 「…猫貢人、好きだよ…誰よりも猫貢人が好き…」 「………もう、絶対独りにすんなよ?…絶対だかんな…」 「…うん、独りになりたいって言っても離さないから……可愛すぎ…」 まじ、可愛いな… 「……ちゅーしろ…」 うわあ…ムスッてしてんの破壊力半端ない…萌え殺されてしまう… 「…ん…」 「……っ…ち、ちがくて…べろのやつ…したい…」 「っ…ほんっと猫貢人煽るのうまいよね…」 「…んっ…んぁ…んぐっ…」 「相変わらすへたくそ…ちゃんと息しな?」 「…ふぁ…へた、くそって、言うなよ…………へたくそなの嫌なの…?」 上目遣い可愛い… 嫌どころか、へたくそな所がまた、くそ可愛いんだよなぁ 「嫌じゃないよ?ただ、可愛いな、って」 「…俺可愛い…のか?」 「うん?すげぇ可愛いよ?」 「桃香が言うなら、可愛いままでいいかもな…」 もう、なんでこんなに可愛いの?

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