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〇商店街(同日・昼)
人で賑わう商店街を横に並んで歩く智之と寛也。
智之は買い物袋を、寛也はトイレットペーパーやティッシュを持っている。
智之の心の声「どうしてこうなった?」
〇(回想)新居のリビング(昼前)
天子「ここには何もないので、二人で買い物に行ってきてください。帰って来なくても良いですよ?」
ソファに座った天子が女王のように見える。(回想終わり)
〇マンションの駐車場(昼)
真っ直ぐに帰ると思えば帰らず、駐車場に来た寛也と智之。
黙ったまま赤い外車の後部座席に荷物を置く寛也。
それをぼーっと突っ立って見ている智之。
寛也「何してんだ? 荷物置いて、乗れ」
智之「え、あ、え?」
戸惑いながらも智之はワタワタと後部座席に荷物を置き、自分も後部座席に座ろうとする。
寛也「違う、お前は助手席」
助手席の方に回ってきて扉を開き、寛也は智之に顎で「乗れ」と指示する。眉間に皺を寄せた顔で渋々乗り込む智之。
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