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第4話

何事もなく高速から下りて屋敷に着くと、車を降りたところで入口では住み込みで働いている組の者の出迎えがあった。 口々に労いの言葉が飛んでくる。 運転手に少ないながら荷物を部屋に持って行かせ、会合で貰った手土産は皆で分けるように近くにいた者へ伝える。 「どうだ?私の居ない間の“お客様”の様子は?」 「はい。つつがなく“おもてなし”をしております」 「そうか…それは今から会うのが楽しみだな」 出迎えに一部の若い集と博之が居ないことを分かっていながら、私は長年秘書を勤めている俺より年のいった男に声をかける。 秘書はにこりと笑って、私の欲しい答えを紡ぎ出す。 私もその応えに満足して秘書に背広の上着を渡し、奥の部屋に進む。 私の住んでいる離れ以外は、古い日本家屋の為部屋が障子や襖で区切られている部屋が多い。 その為、私の目的の部屋は廊下からでもすぐに分かった。 「ん゛ぉ、ぐぉ!」 「ぼっちゃんここでへばられると困るんですよ」 「ここ来る前は本物の公衆便所やってたんだって聞きましたけど?」 「それなら、さぞ男の喜ばせ方を知っているはずだよな?」 その部屋からは数人の声と、明らかに情事中と思わしきパンパンという乾いた音がしている。 私は障子の前に立ち、音がしない様にゆっくりと障子を開けた。 そこでは案の定、手足を拘束した上に目隠しをされた状態の博之がうちの若い衆に組敷かれている。 四つん這いで後ろから突き上げられつつ、頭を押さえられ強制的に口淫させられていた。 乳首には洗濯バサミの様な物に重りがついた物が取り付けられ、ぺニスの先端にも何かが埋め込まれている。 「ぐぼぉ!おぶっ!」 若い衆が私が襖を開けて立っているのに気が付いて、声を出しそうになったので口許へ指を当ててしぃというジェスチャーをする。 博之は目隠しをされた状態なので、私が見ていることには気がつかない。 若い衆達はズボンのフロント部分だけを寛げているだけなので、服を整える様に近くの奴に指示を出す。 「たっぷり注いだら終わらせてやるからな」 「ぐぶぇっ!」 「公衆便所はザーメンが好物だよなっ!」 博之を攻め立てている若い衆を残し、後のモンは退室させた。 一際大きい音が鳴ってから若い衆は博之に精を注ぎ込んでいるのか動かない。 貴重な若い子種を博之に使わせて悪いなという気持ちにさせられる。 若い衆の殆どが男色家ではない。 私の命令に従っているだけなので、この後小遣いでもやって飲みに行かせようと密かに思う。 「おぶぇっ!げほっ、えほっ」 「きったねぇ。布団がゲロまみれじゃねぇか」 「じゃあ、後ろには栓でもしとくか」 「ひぎぃぃ!!」 口からペニスを引き抜かれた拍子に噎せて、胃の中の物がビチャビチャという音を立てて布団に落ちる。 後ろに居た奴が自分のぺニスを引き抜いた後に勢い良く男性器を象った張り型を博之に押し込んだ。 その衝撃に胃でも押されたのか、また博之が嘔吐する。 「じゃあね公衆便所ちゃん?」 「また暇な時に遊んでやるからな?」 「・・・・」 「ほら返事しろよっ!」 「は、はっぎぃぃ!」 ぜーぜーと大きく息をする博之に向かって吐き捨てられる言葉に、身体を小さく丸めるが返事をしなかったと言うことで後ろに入った物を蹴られている。 それ以上の攻撃を受けない様に本能的に頭を守るようにして丸くなって震えているが、軽く背中やもう一度尻を蹴られていた。 若い衆がぞろぞろとこちらに軽く会釈をして退出しようとしたので、博之に聞こえない声で写真を撮るように指示する。 その指示に、若い衆がスマホを取り出して写真を撮るカシャカシャというシャッター音に博之は更に身体を小さくして震える。 身体を動かした事で、張り型が抜けてその拍子に精液が逆流してきた。 何故、今まで“お客様”として扱ってきた筈の博之に何故暴行を加えたかと言うと会合前にかかってきた電話に関係があった。 「随分いい格好にしてもらったじゃねぇか」 「ひいっ!!」 腕時計できっちり10分計ってから、荒い息を吐いている博之の傍らに屈む。 怯えた声を出す博之の側は吐瀉物の独特な臭いがしているが私は気にせず声をかけると、逃げようとする為かのろのろと身体を起き上がらせようとし始める。 しかし、手足を拘束しているせいで動きがぎこちなかった。 「お前のところの三番目の兄貴は、お前を好きにしてもいい代わりに義博くんとは会合以外では極力関わって欲しくないんだと…」 「ぎゃぅっ!!」 「酷いと思わない?」 「ひぎぃ…いたっ。いたひ!!」 私は頭を掴んで顔をあげさせると、落ちている張り型を拾ってまた勢いよく博之の胎内へ沈める。 張り型の底が平らになっているので、平らな部分を拳で何度も殴った。 先端が胎内で暴れるのが痛いのか、博之から悲鳴があがるが私は気にせず怒りを博之にぶつける。 「この玩具も、ご丁寧にお前の三番目の兄貴が送ってきたものなんだよ?この手足の拘束もね」 「いやだ…やめて。やめてください」 「他にもこの乳首のも、この貧相なちんぽにぶっ刺さってるのも全部お前の兄貴からの贈り物なんだよ?」 「い゛い゛い゛い゛!!」 乳首を挟んでいる洗濯バサミの様な器具を力いっぱい引っ張って引き剥がして布団に落とすとぼふっと重い音がした。 ぺニスに刺さっている棒を勢いよく引き抜くと、関を切った様に博之の精液が飛び出してきた。 相当射精を我慢させられていたのだろう。 射精が終ると、直ぐに水の噴射音に変わった。 長時間塞き止められていたのか尿は勢いよく放出されていく。 「こんなに酷い仕打ちを受けてる癖にこんなに勢いよく白い液体飛ばしやがって…少しは役立たずな自分のせいだと反省したらどうなんだ?」 「ぐぎゃっ!ごめ…こべんなさい!!ひぃ!ごめんなさい」 尻を叩く為の器具も送られてきていたので、傍らのそれを取り上げて尻を叩く。 博之は何かに必死に謝っているが、叩く度にスパンッスパンッととても良い音がするので私は何度もその器具で尻を叩いた。 「・・・・」 「あーあ。気絶しちゃったか」 誰に向けての謝罪か分からない謝罪の声が聞こえなくなったので手を止めると、気絶してしまったのか全身の力が抜けて四肢がだらりと投げ出されている。 博之の尻が猿の様に真っ赤に染まっているのを見て、この器具は自分の手が痛くならないので何度も叩けるのが素晴らしいと感動してしまった。 いつの間にか頭を掴んでいた筈なのに、髪の束を掴んでいた様で手を離すと抜けた毛が手に絡み付いている。 手についた髪の毛をパンパンッと手を叩いてお落として私は立ち上がった。 軽く博之の肩を蹴ると、アイマスクが涙で濡れているのか色が濃くなっている。 拘束している手首や足首は器具で擦れて血が滲んでいた。 「全然面白くないなぁ。義博くんは“弟をよろしく”って書いてくれてるし、もう暫くは“お客様”として扱ってあげないとね」 私は懐から貰った手紙を取り出すと、もう一度内容に目を通す。 そこには確かに本人の字で“弟の事をよろしくお願いします”と書かれている。 腹違いでもない赤の他人である弟の為にこんな手紙を寄越すなんて、なんて心の優しい子なんだろう。 私は文字をゆっくりとなぞると、ゆっくり折り目にそってもう一度封筒の中へ手紙を戻す。 「には義博くんへ近付くなって言われたけれど、プレゼントを贈るなとは言われていないからね!」 私は足取りも軽く自室に戻る。 いつもの道具箱を棚から取り上げると、先程の部屋に戻った。 途中で秘書にすれ違ったので、氷を部屋に持ってくる様に言って、プレゼントを入れる箱とキレイなリボンも用意する様に言いつけておく。 秘書が頭を下げるより前に足早に部屋に戻る。 「さぁ。楽しい楽しいお手入れの時間だよ?」 気絶している博之の手を取って指の爪を観察する。 当然手入れなんてされていないガサガサして歳の割にはごつごつとした手に見合った汚い爪をしていた。 でも、今はそんな事は関係ない。 どうせこの汚い爪は無くなってしまうし、爪は血でキレイな赤に染まるのだから。 「氷をお持ちしました」 「ありがとう。そこに置いておいてくれる?」 秘書が氷のたっぷり入ったアイスペールを持ってきた。 博之は散々若い衆達に痛め付けさせたし、私も少しはうさを晴らしたので当分目を覚ます事はないだろう。 持っていた博之の手をアイスペールの中へ突っ込む。 そのまましてもいいのだが、私は優しいので痛くない方法でするのだ。 手を冷やしている間に、持ってきた道具場の中からペンチを取り出す。 「そろそろかな?」 アイスペールから手を引き抜く。 きちんと冷えている様で、爪先の血色が悪くなっていた。 手にゴムチューブをきつめに巻いて爪をペンチで挟む。 はじめに人差し指、続いて中指、薬指小指と爪を挟んでは取っていく。 時折アイスペールに手を入れるものだから、アイスペールの中の氷の溶けた水は真っ赤なジュースの様になっている。 「親指が終わったら、今度は左手だね」 私は右手の最後に残っている親指の爪を撫でた。 指先はすっかり血に染まっているが、私は気にせず作業を続ける。 「義博くんだけじゃなくて、にもプレゼントのお返しができるね?右がいいかな?左がいいかな?楽しみだなぁ」 白い半紙の上に両手の爪が揃った。 私は器具を拭き、道具箱の中へ器具を片付ける。 手当ては若い衆か秘書にでも任せて置けばいいので、私は爪の乗った半紙と道具箱を持って実質に戻る事にした。 きっと部屋にはプレゼント用の箱とキレイなリボンが用意されているだろう。 私は足取りも軽く部屋に戻るのだった。

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