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カーティス(1)
「ほら くわえろったら」
いやいやと頭を振るその子供はどうみても6歳くらいにしか見えない。
ガリガリな体に粗末な衣服。
それに反するような美しい黄金の髪と白い肌。
まるで天使が舞い降りたかのような美しい容貌の子供の瞳の色は不思議な色をしていた。
右目は光の当たり方によっては茶から金へと移り変わり、
左目は新緑色から翡翠色へと移り変わる、見るものの目を離させないとても美しいものだった。
嫌がる頭を押さつけ
無理矢理その愛らしい口に自身の象徴を入れようとしている少年は15歳くらいだろうか
茶色の髪に一重の目 薄い唇に残忍そうな笑みを浮かべていた。
絹製の手触りの良さそうな衣服の前をくつろげ、子供を前にひざまづかせ
己自身を引き出し嫌がる顔におしつけている。
「嫌じゃないんだよ
くわえさせてやるって言ってるんだありがたく口を開けったら」
興奮した口調で少年の口を無理やり指でこじあけて突っ込もうとするが子供も必死で抵抗する。
「やっ…いやだっ…!」
振り払おうと振り回した手が立ち上がった欲望に当たり悶絶する。
「おまえ…よくもやったな…… 」
うずくまりながら凶暴な視線を子供に向けユックリと立ち上がる。
おびえながら後退りする子供
「ごっ…ごめんなさい…ごめっ」
言葉は最後まで紡がれなかった
バシィイッ!!
右頬を力いっぱい殴られた子供は壁際の豪奢なベッドの柱に背中を打ち付けた。
「いたぃ…」
涙で視界がぼやける。
「…ヒックヒック」
嗚咽する子供の髪を鷲掴みにして立たせると再び左頬が打ち据えられる
バシィイッツ!!
軽々と吹っ飛んだ体は豪華なベッドの上に沈んだ。
子供の口からは一筋の血が流れていた。
意識を失った子供の衣服に少年の手がかかる。
シャツを脱がせるとそれを使い子供の手を縛り上げる。
ハァハァと息を乱しながら少年は子供の唇を塞ぎ、血の味を味わいながら顔を撫で回す。
(美しい…なんという美しさだ……)
これは本当に自分の異母弟なのかと疑いたくなるほどの容姿の違いだった。
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