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運命の人【5】
***ジュリアス視点****
「あぁん…あ…ぅ…やだっ…」
純粋にお風呂に入って体をキレイにしてあげるつもりだったのに
フェルが可愛い声で喘ぐものだから…
髪や頬にかかったオレの精液がエロすぎるから…
おれの息子はまたムクムクと起き上がってきたじゃないか
ボディソープを手に取り体じゅうをねちっこく愛撫する
両手をひとまとめて押さえ抵抗ができないようにして
感じる場所をやわやわとなでさする
フェルは体をよじるしかできず喘ぐばかりだ
「ボク…ばっかり…っ! やだ…ジュリ…アス様も……」
涙目でそう言われると弱い
手を解放するとフェルは仕返しとばかりにボディシャンプーを手に取り
オレの胸や腹を撫で回してきた
どうですか?とばかりに上目遣いで見上げるフェルに
オレの息子は一段と角度を増す
泡だらけの手で股間を撫でられるが刺激が弱くてまどろっこしい
あちこちオレの体を泡だらけにして満足したのか、シャワーで全部洗い流された
フェルの髪と体の泡も洗い流して二人で浴槽に沈む
オレの部屋の浴槽は大人4人くらいが入れそうなほど大きい
洗い場も広いのでここで愛し合うことも可能だ
(そんなために広く造ったわけではないのだが…)
フェルはオレに大理石の浴槽の縁に座るように言ってきた
座ったオレの足の間に湯に浸かったままペタンと座り込み
(湯が邪魔して体が見えにくいじゃないか)
オレの股間をマジマジと観察するフェル
そんなに見られると恥ずかしくなってしまう
オレの視線を感じたのか上目遣いでフフッと小さく笑った
た…たまらん…!
今スグ押し倒しぶち込みたい衝動が起きる
落ち着け…まだ早い
焦って傷でもつけたらどうするんだ!
フーフーと呼吸を整えて天井をあおいでいると
何か温かいものに股間が包まれる感触がした
なにをするぅーーーー!!!!
********ジュリアス視点終わり*********************
フェルはその小さな口でジュリアス自身の先の鈴なりを口に含んでいた
精一杯口の中に導こうとするが大きすぎるそれは
フェルの口に半分くらいしか収まらず
残る幹を両手で一生懸命こする
(フロランにはこすりあいっこ するように言われてたのに…
ボクこんなことまでしちゃってる)
悲しいことだがカーティス により教えられた経験が
この先どうすればいいのかをフェルに知らせていた
(もっとジュリアス様に感じてほしい…)
チュポッ…ジュポ…
いやらしい音をさせ頭を上下させるフェル
「ダメだ…フェル…離して」
ジュボ チュポ…
「っ…フェルっ…!」
ギンギンになって唾液で濡れそぼったそれからフェルが口を離すと
ツーッと唾液が糸のように口とペニスに渡った
「きもちよくないですか?」
上目遣いで不安そうにそんなことを言う
浴室の明るいライトがフェルのオッドアイに反射して
万華鏡のようにクルクルと色が変わる
「いや…そうじゃなくて…」
(オレのガマンが効かなくなるから!!)
「ボクの口で…ジュリアス様イッて…?」
返答を待たずに再びジュリアスの亀頭を可憐な口に含んだ
フェルの頭に手を添え快感を必死に逃す
「あぁ…フェル…」
ジュポ…チュポン…
湯気の立つ浴室内に淫靡な音が響き渡る
これ以上はダメだ―――と
ジュリアスがフェルの脇に手を差し込み持ち上げると
フェルはグッタリと脱力してその顔は真っ赤だった
はぁはぁと息を乱すフェルを見てようやくジュリアスは気づいた
(のぼせたんだ―――)
あわてて抱き上げバスタオルにくるむと
寝室のベッドに横たえる
ベッドサイドのミニ冷蔵庫からペットボトルの水を2本取り出す
ハァハァと苦しそうな呼吸が聞こえる
うつろな瞳のフェルの上体を抱き起こし
バスタオルごしに首の後ろに一本のペットボトルを当て
もう1本のキャップを開け冷たい水を口に流し込む
コクコクと飲むと、もういいとペットボトルを押しやった
フェルの瞳にだんだんと光が戻ってきてホッとする
「ぁ……?」
「ごめん…気づかなかった湯にのぼせたんだ」
フェルをベッドに寝かせて体にシーツをかけ
濡れたままの髪を撫でた
「ベッドでゆっくりするといいよ」
そういうジュリアスにすまなそうな顔でシーツに沈み込むと
「ごめんなさい…」と謝った
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