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口止め【1】

「なぁーーーーーんで!!帰ってきてるのっ!?」 夜着にきがえて寝るところだったボクとネヴィルの部屋で、 腰に手を当て仁王立ちでプリプリ怒ってるのはフロランだ ネヴィルに『フェルは今夜は泊まりだ』と伝えに来たらフェルがいたのでご立腹なのだ 「あ フロラン服ありがと洗って返すね」 今日服を貸してくれたお礼を述べると 「そんなんどーでもいいわ!なんで泊まってきてないの!?って聞いてるの」 足を踏み鳴らし片眉を上げプンプンと怒るが ピンクのパーカーに白いハーフパンツの部屋着が可愛らしくてよく似合っていて あだ名の通り美少女のようだ 「どうだったの?今日のこと逐一説明しろ」 フェルのベッドにドサッと座ると足と腕を組んだ ネヴィルとボクは顔を見合わした後 観念してネヴィルのベッドに並んで座った 「えっと… 公園に行ってね」 「うん」 「南国の珍しいお花を見せてもらったの」 「へぇ」 「見たこともないようないろんな花の説明を庭師の人に「ストーップ!!」」 せっかく説明してるのに遮られた 「そんなあたりはどーでもいいからすっ飛ばして!  ボクが指示したことはできたの?」 ビシッと指刺しされた… 指示したことというのは…こすりあいっこのことだろう 途端にフェルの顔が真っ赤になる 隣のネヴィルは何が何だか分からないという顔をしている 「ちゃんとやったよ」 俯きながら足をブラブラさせフェルが言う 「それでね 白いのが顔とかにかかっちゃったから一緒にお風呂に入ったのね?」 言い終わらないうちに隣のネヴィルがベッドに倒れ伏した 向かいのフロランも口を両手で押さえている  「…?」 首をかしげキョトンとするフェル 「んでね お風呂で洗おうとしたんだけどボディソープであわあわにされて  仕返しにあわあわにしたりしてたら、またあそこが固くなってきちゃってね  あわあわを流してお風呂につかって今度はお口でまたしよーとしてたら  ボクがのぼせちゃったの」 ベッドに倒れたままのネヴィルを見ると鼻血が出てた 「ネヴィル!また鼻血が…」 ベッドサイドのティッシュを3枚連続で引き出し渡す フロランはというと向かいで頭を抱えて俯いていた フェルは床にひざまづきフロランの顔を下から覗きこむ 「だいじょうぶ?頭痛いの?」 フェルの無垢な顔が見上げてくる マジで頭痛がしてくる…フロランは目眩がした 「…んでね 具合が悪そうだし学院に帰ろうって…帰ってきたの」 なんでも話すやつだとは思っていたがここまでだったとは… ネヴィルを部屋の外に追い出しておくべきだったと後悔したが後の祭りである 「お泊りはできなかったけどボクちゃんとやれたよ?」 ヘヘッと上目遣いで褒めてほしそうに笑うフェルが いつもの10割増しでキラキラして美しい ベッドで倒れていたネヴィルが起き上がりフロランに助けを請う 「もう無理だ…オレもうそろそろ死ぬ…」 片手をフロランへと伸ばすとパタンと脱力して伏した

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