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事情聴取
ボクは今、事件の事情聴取を受けている。
事件は公にしないので警察による聴取はないんだけど、場所はジュリアス様のお部屋のソファで、聴取を取るのもジュリアス様だ。
内容はボクがカーティス に何をされたのかだけど…
ジュリアス様のお膝に横抱きに乗せられポツポツと説明する。
「首に革の首輪…?つけられて天井から鎖につながれて」
そこまで言った途端、ジュリアス様の眉が顰められて怖いお顔になる。
怖い…
ナイフで服を切られて、ボクの背中をコピーに見せてコピーを鞭打ったこと、髪を切られたこと、その後ボクにカーティス がキスをしたことを言うと、ジュリアス様の顔色が変わり、部屋の温度が一気に下がった気がした。
(怒ってる―――)
それ以上話すのが怖かった、嫌われてしまうかもしれないと思うと鼻の奥がツーンとして涙がこみ上げる。
ボクの怯えに気づいたのかジュリアス様がボクの頭を撫でながら抱きしめた。
「ツライこと聞いてゴメン…」
ボクはフルフルと頭を振った。ジュリアス様に隠し事はしたくなかった。
キスをされ舌を差し込まれ、噛み付いて逃れたことを言うと驚いたように目を見開き、微笑した後キスしてくれた。
そのあとコピーとカーティス の性交を見せられた事も話した。
ボクと同じくらいの体格のコピーが、ジュリアス様より少し低いとは言え大人のカーティス と性交をしていたことは、ボクもジュリアス様も驚きだった。
(ボクたちも出来るのかな…でも留学がなくなったんだから、もう離れなくていいんだよね?だったらあせらなくてもいいのかな…)
秋季休暇前に、焦って迫って嫌われたことを思い出す。あれからギクシャクしたまま秋季休暇になって、離れ離れになっちゃったんだ。
そういえばジュリアス様は秋季休暇中、公務で忙しいはずだったのにボクのせいで迷惑かけちゃったんだ。
コピーがいなくなった後、カーティス に『コピーはいらないよね』と追い詰めたせいで、お漏らししてむき出しだった後孔に入れられそうになったことも隠さず話した。
ジュリアス様の全身が硬直して、また部屋の温度が下がった。未遂だったと慌てて告げたが服を脱がされカーティス が触れた場所をくまなく舐められた。
包帯が巻かれた首と手首と足首。なぜか触られなかった乳首も丹念に舐めた後、ソファに寝転ばされ、ボクの立ち上がった小さなペニスを口に含んだ。
「そこ…っも 触ら、れて…ないんっ」
必死に訴えるが聞いてもらえない。
明るい広い部屋でキッチリと服を着ているジュリアス様に、ソファで全裸でそこを舐められている。こんな状態で使用人の人やテオフィルさんが来たらと思うと、一刻も早くやめさせないとと思うけど、ジュリアス様の口はボクのソコを解放してくれない。
ジュリアス様がサイドチェストから何かを取り出し、手になにかの液体を垂らした後、ボクのペニスを咥えたまま両足を抱えあげボクの後孔に塗り拡げた。
(これってあの時の―――)
コピーと義兄の性交を見たときに、義兄が自身のペニスに塗っていたのを見ていた。
ジュリアス様がボクの後孔にツプリと指を差し込む。背中をゾワゾワとなにかが這い上がる感じと、少しの痛みが走る。
「―――っ、んんっ」
何指かわからないけど、ボクの中をユックリとうごめく指に翻弄される。
嫌って言いたくなるけど、ジュリアス様と愛し合うために必要な行為だとわかっているので唇を噛み締めて耐える。
「ツライか?」
口からボクのペニスを解放し、眉を寄せ心配げに聞いてくるジュリアス様に、ぎこちない笑みを向け大丈夫と告げる。コスコスと内部をこすられ違和感が広がり、指を排出しようと内部がうごめく。ジュリアス様の巧みな舌の動きにせり上がる快感が全身を包み、後孔の違和感も薄れてゆく。入れられていた指が太い物に変わっていく。前と後ろを同時に攻められ、ボクの頭は真っ白になってゆく。
「―――ぁああああああっ…!」
再びジュリアス様にペニスを咥えられ口内で転がされ、後孔の指の動きが激しくなるとボクはあっけなくジュリアス様の口内に白いのを放ってしまった。ガクガクと足が震えるのに熱い…体がどうしようもなく熱い。
事件後の高熱が完全に治りきってなかったのに裸にされたせいか、その後ジュリアス様に抱えられ、ベッドに移動した所でボクの意識はなくなった。
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