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佐藤「若、これ先々代の物じゃないですかね?」
佐藤、額を拾いながら一言。破片はビニールの袋に入れている。
辰典「あー、なりゆきで新しくしたってことにしておこう。甘党、書けるやつ呼んでくれ」
破片を拾う佐藤の姿を横に立って見ながら辰典が軽く言う。
佐藤「かしこまりました」
どこかにスマホで電話をかけ始める佐藤。
そして、夕方。
佐藤「全て断られました」
佐藤、真顔。
辰典「なんでだよ?」
佐藤「警察に目を付けられると困るからだそうです」
立って向き合って話す二人、辰典が動き出す。頭の席の方へ。
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